2007年3月19日更新
   
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2007年3月12日号
カバーストーリー 拡大するバイオリファイナリー市場
―ポリ乳酸は東レがナノアロイ化、KRIはナノコンポジット技術で球晶制御―

 
 IIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の最近の報告によると、地球温暖化のスピードが、これまでの予測を上回り加速していることが判明した。こうした中、「脱石油」社会へ変貌を遂げるため、バイオマスエタノールといった燃料にとどまらず、バイオマスから様々な化学製品を製造する研究が活発となっている。すでに、ポリ乳酸を原料とするプラスチック、化成品の製造はかなり進んでおり、そのほかのバイオマス由来の化成品原料を製造する研究が本格化している。そこで、バイオマス由来のエタノールや水素といった燃料および化成品原料を製造する技術の総称「バイオリファイナリー」について、RITE微生物グループの湯川英明リーダーにお話を伺うとともに、アメリカや日本の最近の動向について調べてみた。

ナノテクキーパーソンインタビュー
(独)物質・材料研究機構 生体材料センター長 立石 哲也氏に聞く
  真の医工連携こそ 国内ナノバイオの夜明け
 
 米国や欧州などの外国勢に先行されがちなナノバイオ分野。資金投入など政府レベルでの取り組みに大きな差があることに加え、薬事法や許認可といった法制度が影響する分野であることから、日本はいまだに世界との差を埋められずにいる。こうした状況下、(独)物質・材料研究機構 生体材料センターでは07年1月、効率的な研究開発を促進すべく組織を再編。研究グループを細分化させ、再生医療やDDS、バイオチップなどナノバイオ分野の研究を進めている。同センター長の立石哲也氏は、資金投入や法制度の整備以上に、真の医工連携の確立こそが世界との差を埋める手立てだと断言する。
ナノテク・データ・アナリシス
File12. 携帯機器向け燃料電池
 経済産業省の調査によると、国内市場は2010年には15億円に達すると予測している。以降も急速に伸び、2020年には144億円、2030年には200億円と予測している。ただし気になるのが、競合するリチウムイオン電池や太陽電池である。特に、有機太陽電池などは、フレキシブルで軽量 という特徴を生かし携帯機器に採用が進む可能性もあるため、燃料電池勢としては発電効率やコストの面 でいかに優位性を発揮できるかがカギになるであろう。
 
連載 ディスプレー革命2007〜ナノ粒子が液晶を変える〜
山口東京理科大学 戸嶋・小林研究グループの挑戦(2)
  山口東京理科大学の戸嶋直樹教授(先進材料研究所長)と小林駿介教授(液晶研究所長)は、金属酸化物や強誘電体などのナノ粒子を活用して、液晶ディスプレーの消費電力の低減、高速動画の鮮明な表示を確立する研究開発に取り組んでいる。現在、既存の10〜100倍の高速応答、動きの速い動画の表示で残像の除去などに成功。消費電力は、従来比で約25%の低減を達成している。また、「高分子安定V字型強誘電性液晶ディスプレイ(PSV-FLCD)」を用いて、本格的なフィールドシーケンシャル(FS)方式でフルカラーLCD(800×600、4インチ)のデモ機が完成している。
 
連載 Close Up! Tech 進化する微粉砕・分散技術
第5回 スギノマシン
 (株)スギノマシンが提案する「アルティマイザー」は、原料を混ぜた液体同士を高圧で衝突させることで微粉砕・分散する湿式の超微粒化・乳化・分散装置。ビーズミルのように粉砕メディアを使用しないため、不純物の混入がなく、過粉砕による粒径のバラツキも最小限に抑えることができる。最近では、少量 サンプルでも処理が可能な「スターバーストミニ」もラインアップに加えている。
 
連載 アプリ急拡大、成長続けるMEMS産業
第16回 MCI(マイクロケミカルイニシアティブ)


  大日本スクリーン製造(株)、オムロン(株)、オリンパス(株)、日本ゼオン(株)、(株)堀場製作所、(株)山武、ウシオ電機(株)、信越化学工業(株)の計8社で構成されるMCI(Micro Chemical Initiative:マイクロケミカルイニシアティブ)は、コンソーシアムの成熟期を迎えたことから、いよいよ対外活動を本格化させる。第1弾として、07年3月2日、?カワサキテクノリサーチの主催で「マイクロケミカルイニシアティブの概要とマイクロ化学技術の動向」という勉強会を実施した。

 
連載 英国のナノテク、進む日本との連携
第4回
  
  NTT物性科学基礎研究所は、オックスフォード大学と共同で受容体タンパクを中心としたナノバイオテクノロジーについて共同で研究に取り組んでいる。同研究所物質科学研究部部長の鳥光慶一博士は、バイオの工学的利用という見地から受容タンパクなどを単一分子から挙動を解析している。その生物の機能を生かし将来的には未来の情報通 信、あるいはヘルスケア分野での応用を目指している。
 
データファイル
今週の研究補助金/研究助成金/公募 本誌に掲載
 
What's New  --Headline--
 Energy
三菱電機、太陽電池用シリコンのスライス技術開発
 Others 
三明、生産対応のUV式ナノインプリント装置を開発
富士通 、nano tech 2007において「nano tech大賞」を受賞
兵庫県、ナノテクノロジーセンターの建設計画を変更
 
News Flash 
Electronics

●東芝、立体構造トランジスターの性能を大幅に向上
●昭和電工、有機EL材料開発でパネル事業化へ
●岩手大学・森教授、分子接着技術で加工・組み立て工程を一体化
●日亜化学、パルス出力320mWの青紫色半導体レーザーを開発
●島津製作所、半導体・光学材料の製造・検査ラインに有効な小型分光器を発売
●台湾Powerchip、07年から70nmDRAMの生産開始
●ルネサスと松下電器、45nmバルクCMOSでSRAMを動作
●日立と東北大、2Mのスピン注入磁化反転方式の不揮発RAMを開発
●東北大、格子歪のないGaN自基板の新製造法を開発
●熊本大・渡邉教授、ナノダイヤ粒子で基板上にパターン形成

Energy
●NEC、薄型有機ラジカル電池を出展
●日本ペイント、燃料電池向け白金ナノ粒子の新担持法を開発 Bio& Life Science
●京大・佐治教授、高感度分子イメージングプローブ開発を推進
●日東電工の米国現地法人、新規DDS技術を開発
●島津製作所、X線診断装置で日立メディコと業務提携
●JSTとJASRI、抗原抗体反応時の分子運動を観測
●慶応大先端生命研、バクテリアにデータを保存する技術を開発
Others
●カナダの単層CNTメーカー、日本でプロモーション
●住友商事、ITO代替透明導電膜を販売開始
●産総研、フラーレンに活性酸素除去能力を確認
●大和ハウス、ロボット事業に参入
●JR東海、低コスト薄膜形成の新技術を発見
●三菱樹脂、次世代基盤技術の開発拠点が完成
 
Information --Headline-- 
第3回国際ナノテク会議(INC3)、4月にブリュッセルで開催
国際セラミックス総合展2007開催
 
書籍案内
入門ナノテクビジネス 〜 先端企業の事例から研究開発の最前線まで 〜
アジア半導体/液晶ハンドブック